1. 企業基本情報
会社概要
- 会社名: OH26株式会社(旧:Web活用経営株式会社)
- 代表者: 小野晴世(中小企業診断士)
- 所在地: 〒187-0032 東京都小平市小川町1-2591-18
- 電話番号: 042-508-2904
- 設立年月: 2004年9月
- 資本金: 300万円
- URL: https://oh26.io/ / https://web-keiei.com/
企業理念・ビジョン
- ビジョン: Vision 2025:日本の町工場を世界に発信する企業になる
- 企業理念: 「大きく考え、小さく始め、スピーディに動く」「ものづくり企業の『企業変革』をWebサイトを中心とする情報発信でサポート」
- メタバース事業のビジョン: デジタル活用で、「中小」が世界で挑戦する。そのような挑戦心のパートナーでありたい
2. 事業内容
主要事業
1. 製造業向けデジタルマーケティング・Web制作
- BtoB企業の「商談数の増加」が専門分野
- Webマーケティング(検索対策、マーケティングオートメーションの活用など)
- オンライン営業の促進(SFA、CRMなどのソフト活用、営業管理)
- Web制作(社内で運用できるWebサイトを制作)
- メールマガジン活用コンサルティング
2. メタバース事業
- メタバースワールド企画・製作
- メタバースSpatial.ioの日本人唯一の公式ガイド
- メタバース実証実験フィールド「17Campus」の運営
- AIアバターの開発・実装
3. EC事業
- オンラインショップのコンセプト設計
- オンラインショップ構築(独自ECサイト構築)
- オンラインショップの集客、サイト改善、顧客育成、リピート促進
沿革
1997年
代表小野がフリーランスでホームページ制作をスタート
2000年
個人事業を開業
2003年
合資会社深海設立
2004年
有限会社CANVAS設立(組織変更)、東京・埼玉・神奈川を中心に会社ホームページ制作、全国でオンラインショップ構築・運営
2014年
有限会社から株式会社へ移行し、社名を「Web活用経営株式会社」へ変更
2019年
フィリピンでWeb制作、英語翻訳チームを構築
2022年
バーチャル花屋スタート、フィリピンの3Dクリエーターネットワークスタート
2024年
メタバース実証実験フィールド17Campusスタート
受賞歴
2024年
17Campusが「異能ベーションアワード」にノミネート(角川アスキー)
2023年
Racing game jam(Spatial x Sandstorm社) Winner
2016年
ネットショップ大賞2015(コスメ販売)
2014年
中小企業IT経営力大賞2014にてIT経営実践認定企業(家具販売)
2012年
Facebookプロモーション大会 最優秀賞&優秀賞
2011年
ネットショップ北陸2011グランプリ(家具販売業)
2010年
全国中小企業情報化促進センター優良企業賞(家具販売業)
3. 最新動向・プレスリリース
最新プレスリリース
「メタバースとリアルをつなぐ:Spatialがビジネス向けAPI対応開始」(2024年11月19日)
- メタバース&ゲームプラットフォーム「Spatial」がビジネスプラン向けにAPI対応を開始
- OH26株式会社は日本人唯一のSpatial公式ガイドとして、AIアバターを実装
- OpenAI APIを活用したAIキャラクターによるサポート、IoTデバイス連携など新たな可能性を提示
「自然栽培の秘密、微生物の世界をバーチャルで探検」(2024年9月10日)
- 北海道で自然栽培によるお米作りを行う桧山農場と共同で、メタバースワールド「桧山農場 自然栽培と微生物の楽園」をオープン
- 農業従事者の高齢化が進む中、若者の新しい農業への関心を高めるプロジェクト
- メタバース空間で土壌微生物の世界を体験型ゲームとして提供
注目プロジェクト
メタバース実証実験フィールド「17Campus」
- 2024年に公開された実証実験フィールド
- メタバース×農業プロジェクトなど、様々な実験的取り組みを展開
- バーチャルとリアルをつなぐ新しいビジネスモデルの創出を目指す
Spatial.io公式ガイド活動
- 日本人唯一のSpatial公式ガイドとして活動
- AIアバターを活用したメタバース内サポート
- メタバースでのピアノ演奏が現実の音として響くプロジェクトなど実験的な取り組み
4. 業界動向・市場分析
メタバース市場の概要
- 日本のメタバース市場規模: 2024年に78億米ドル、2033年には1,110億米ドルに達すると予測
- 成長率: 2025年から2033年にかけて34.2%の年平均成長率(CAGR)
- 世界のメタバース市場規模: 2024年には約110兆円に達すると予測
- 成長要因: ゲーム、バーチャルコマース、ソーシャルコネクティビティの革新に牽引される没入型デジタル体験に対する需要の高まり
メタバース市場の構造(4つのレイヤー)
1. サービス/コンテンツレイヤー
- メタバース空間で利用されるゲームやSNSなどのサービス、キャラクターなどのコンテンツ
- 代表的企業: Meta、HIKKY(日本)
- 日本企業の強み: ポケモンやワンピースなど世界中で愛される優良IPを多く保有
2. プラットフォームレイヤー
- メタバース空間自体の提供、マーケットプレイスの提供
- 代表的企業: Meta、Cluster(日本)
- 特徴: Fortniteや Robloxなど元々ゲームとしてリリースしたサービスがメタバース空間に昇華
3. 開発エンジン・ツールレイヤー
- メタバース空間やコンテンツ作成に用いられる開発エンジンやツール
- 代表的企業: Unity、AUTODESK
- 特徴: 3Dモデリングツールを提供する企業が中心、ゲーム向けの開発エンジン・ツール企業が存在感
4. デバイスレイヤー
- メタバース空間にアクセスするためのVRHMDやARグラス、構成部品
- 代表的企業: Meta、Microsoft
- 特徴: デバイス開発には多額の投資が必要、Bigtech各社が開発を牽引
日本のメタバース市場の特徴とトレンド
- VR、AR、ブロックチェーンなどの先端技術の採用増加
- 人気のゲーム・エンターテインメントセクターが没入型仮想体験の需要を牽引
- 大手テクノロジー企業やスタートアップが積極的に投資
- ブロックチェーン技術とNFTの組み込みによる安全なデジタル所有権と仮想取引の実現
- ファッション、不動産、小売などの業界でのメタバース活用(仮想店舗、製品発売、マーケティング体験)
- 5Gネットワークの普及によるメタバースプラットフォームの性能向上
- 教育分野での仮想教室やインタラクティブなシミュレーションの模索
日本の主要メタバースプラットフォーム
- Cluster: 日本最大のメタバースプラットフォーム
- REALITY: アバターを用いたライブ配信プラットフォーム
- Spatial.io: OH26株式会社が公式ガイドを務めるプラットフォーム
5. 競合分析と差別化ポイント
競合企業
- メタバース開発・制作企業: HIKKY、Cluster、各種Web制作会社
- 製造業向けWebマーケティング企業: 各種デジタルマーケティングエージェンシー、Web制作会社
OH26株式会社の差別化ポイント
1. メタバース×製造業の専門性
- 製造業向けWebマーケティングの知見とメタバース技術の融合
- 日本人唯一のSpatial.io公式ガイドという独自ポジション
2. 中小企業診断士の資格を持つ代表
- 経営コンサルティングの視点からのデジタルマーケティング支援
- 中小企業の課題に精通
3. 国際的なネットワーク
- フィリピンの開発パートナーとの協業
- 3Dクリエーターネットワークの構築
4. 実証実験の場の提供
- 17Campusというメタバース実証実験フィールドの運営
- 様々な業種とのコラボレーション(農業など)
5. 長期的な実績
- 2004年の設立以来の長い事業実績
- EC事業における10年以上の経験と実績
- 多数の受賞歴
6. 今後の展望と課題
成長機会
1. メタバース市場の急速な拡大
- 2025年から2033年にかけて34.2%の成長率が予測される市場
- 製造業のデジタル変革需要の高まり
2. 製造業とメタバースの融合
- 製造業の営業DXにメタバース技術を活用する新たな可能性
- バーチャル工場見学、製品デモなどの新しいビジネスモデル
3. AIとの連携強化
- AIアバターなど、AIとメタバースの融合による新サービス開発
- 製造業向けAIソリューションの提供
課題と対応策
1. メタバース市場の競争激化
- 大手テック企業の参入による競争激化
- 専門性と独自ポジションの強化による差別化
2. 技術の急速な進化への対応
- VR/AR技術、AI技術の急速な進化
- 継続的な技術研鑽と外部パートナーとの連携
3. 中小企業のデジタル変革支援
- 中小製造業のデジタル活用の障壁
- 段階的な導入支援と成功事例の蓄積
7. 総括
OH26株式会社は、製造業向けWebマーケティングとメタバース技術を融合させた独自のポジションを確立している企業です。2004年の設立以来、Web制作やEC事業で培った知見を基盤に、近年ではメタバース事業に注力し、日本人唯一のSpatial.io公式ガイドという強みを活かした事業展開を行っています。
特に注目すべきは、メタバース実証実験フィールド「17Campus」の運営や、農業分野でのメタバース活用など、異業種とのコラボレーションによる新しい価値創造への取り組みです。AIアバターの開発・実装など、最新技術を積極的に取り入れる姿勢も見られます。
日本のメタバース市場は今後10年で大きく成長すると予測されており、OH26株式会社はその波に乗りながら、中小企業、特に製造業のデジタル変革を支援するパートナーとしての役割を果たしていくことが期待されます。
参考情報源
- OH26株式会社公式ウェブサイト: https://web-keiei.com/
- OH26株式会社メタバース事業サイト: https://oh26.io/
- PR TIMES プレスリリース: https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/138980
- LinkedIn「日本メタバース市場レポート 2025」: https://jp.linkedin.com/pulse/japan-metaverse-market-report-2025-growth-size-demand-harry-jones-w2fnc
- メタバース総研「メタバースの市場構造と海外/日本の主要企業の動向」: https://metaversesouken.com/metaverse/market-company/